「結婚式は挙げたいけど、大人数の披露宴はちょっと…」「両親への感謝を伝える場にしたい」――そんな気持ちから「家族婚」を選ぶカップルが年々増えています。
家族婚とは、両家の家族や親族だけで行う結婚式のこと。ゲスト数は6人~20人程度が一般的で、アットホームな雰囲気の中でゆったりと感謝を伝えられるのが最大の魅力です。
この記事では、家族婚の費用相場、当日の流れ、式場選びのポイント、そして家族婚ならではの演出アイデアまで網羅しています。「家族だけの式って実際どうなの?」という疑問を解消できる内容にまとめました。
家族婚の基本|どんなスタイル?
家族婚の人数は6人~20人が中心
家族婚のゲスト構成は、新郎新婦+両家の親(計6人)が最小単位。ここにきょうだいやその配偶者、祖父母を加えると10~20人程度になるのが一般的です。
人数が少ないぶん、全員としっかり会話ができる距離感が家族婚ならではの良さ。大人数の披露宴では「新郎新婦と一言も話せなかった」というゲストの声が珍しくありませんが、家族婚ではまずそうした事態は起きません。
挙式のみ・挙式+食事会・食事会のみの3パターン
家族婚のスタイルは大きく3つに分かれます。
挙式のみ:チャペルや神社で挙式だけを行うスタイル。所要時間は30分~1時間程度。費用を最も抑えられるパターンです。
挙式+食事会:挙式の後に会食の場を設けるスタイル。家族婚で最も人気のある構成で、挙式の感動を共有しながらおいしい食事を楽しめます。
食事会のみ:挙式なしで、レストランなどでの食事会だけ行うスタイル。「入籍は済ませたけど、けじめとして食事の場を設けたい」というケースに選ばれます。

家族婚の費用相場
挙式のみなら10万~30万円
チャペルや神社での挙式のみであれば、10万円~30万円程度が相場です。衣装レンタルや写真撮影を含むパッケージプランが多く、比較的リーズナブルに式を挙げられます。
挙式+食事会なら30万~100万円
挙式後に食事会を行う場合は、30万円~100万円が一般的な費用帯です。食事会の料理のグレードや会場によって幅が出ます。
内訳としては、挙式関連費用が10万~30万円、食事会が一人あたり1万5,000円~2万5,000円程度。10人の食事会なら15万~25万円がかかる計算です。これに衣装、ヘアメイク、写真撮影、装花などを加えると、トータルで50万~80万円前後に落ち着くケースが多いです。
ご祝儀で自己負担はさらに軽くなる
家族婚でもご祝儀をいただく場合が多く、親族からのご祝儀は一人あたり3万~10万円が相場。両家の親からまとまった金額をいただけるケースもあるため、自己負担額はかなり抑えられる可能性があります。
ただし、「ご祝儀なしで自分たちの負担で」という方針にするカップルもいるので、両家で事前にすり合わせておくのが良いでしょう。結婚式の費用平均と自己負担額は以下の記事で詳しく解説しています。

挙式のみ:10万~30万円/挙式+食事会(10人):50万~80万円/食事会のみ(10人):20万~40万円。式場の少人数プランを使えばさらにお得になることもあります。
家族婚の式場選び|おすすめの会場タイプ
レストランは家族婚の王道
家族婚で最も選ばれている会場タイプがレストランです。個室やフロア貸し切りで対応できるところが多く、料理のクオリティが高いため食事メインの家族婚にぴったりです。
ブライダル対応のレストランなら、挙式スペースの確保から衣装の手配、写真撮影まで一括で対応してくれるため、準備の手間も最小限で済みます。
ホテルの個室プランも安心感が高い
「格式のある場でお披露目したい」「遠方の親族がいる」という場合は、ホテルの個室プランがおすすめです。宿泊手配がセットでできるのは大きなメリットですし、料理や接客の質が安定しているのもホテルの強みです。
ハナユメの家族婚特集では、エリアや人数で式場を絞り込めるので、候補探しの起点として活用してみてください。
料亭での和の家族婚
和装での挙式を希望するなら、料亭での家族婚も選択肢に入ります。純和風の空間と本格的な和食の組み合わせは、年配の親族にも好評です。少人数結婚式の費用や演出の詳細は以下の記事で紹介しています。



神前式を行ってからタクシーで料亭に移動する流れが一般的ですが、最近は館内に神殿を備えた料亭もあります。
チャペル併設の専門式場
「チャペルでの挙式は譲れない」というカップルには、少人数対応のチャペル併設専門式場がおすすめです。挙式から食事会まで同じ敷地内で完結するため、移動の負担がないのがメリット。特に高齢の祖父母が参列する場合は、移動動線への配慮が重要です。


家族婚の当日の流れ(挙式+食事会の場合)
午前中に挙式、午後に食事会が定番
家族婚のスケジュールは、おおむね以下のような流れになります。
10:00 新郎新婦の支度(ヘアメイク・着替え)
11:00 ゲスト受付・親族紹介
11:30 挙式(チャペル式 or 神前式)約30分
12:00 記念撮影
12:30 食事会開始
14:30 食事会終了・お見送り
大人数の披露宴が4~5時間かかるのに対し、家族婚は半日で完結するのが一般的です。午前中に式を済ませて、午後は家族でゆっくり過ごすこともできます。
親族紹介は事前にシミュレーションを
意外と緊張するのが親族紹介の場面です。両家が初めて顔を合わせるケースも多いため、紹介の順番や呼び方は事前に確認しておきましょう。一般的には父方の年長者から順に紹介していきます。
食事会では新郎新婦から一言スピーチを
司会者を立てないことが多い家族婚では、新郎または新婦の挨拶が食事会のスタートになります。格式ばった挨拶ではなく、「今日はありがとうございます。ゆっくり楽しんでください」程度でOK。食事の途中で親への手紙を読むのも家族婚では定番の演出です。
家族婚ならではの演出アイデア
両親への手紙・感謝状
家族婚の感動的なクライマックスといえば、両親への手紙。大人数の披露宴でも手紙朗読はありますが、家族婚の場合はより近い距離で、より自分の言葉で伝えられるのが魅力です。照れ臭くても、直接顔を見て伝える感謝の言葉はかけがえのない瞬間になります。
家族の思い出写真をスライドショーに
子どもの頃の写真や家族旅行の写真をスライドショーにまとめると、家族全員が共有できる演出になります。大人数の式では「知らない人の写真が長い」と感じるゲストもいますが、家族婚なら全員が当事者なので盛り上がります。
ケーキカットの代わりに「鏡開き」や「果実酒づくり」
和の家族婚なら鏡開きがぴったり。洋風なら、果物とお酒を瓶に詰める「果実酒づくり」もユニークな演出です。「○年後の結婚記念日に開けよう」というストーリーを添えると、家族も一体感を持って楽しめます。二人だけの結婚式を検討している方は以下の記事もどうぞ。



全員でのテーブルフォト
少人数なら、一つのテーブルを囲んだ集合写真が撮れます。NIWAKA(ニワカ)のウェディング演出集では、少人数向けの写真アイデアも紹介されているので参考にしてみてください。


家族婚で注意しておきたいポイント
友人への報告タイミングと伝え方
家族婚にする場合、招待しない友人への配慮は欠かせません。「家族だけで式を挙げることにしました」と事前に伝えておくのが基本。入籍報告と合わせて伝えると自然です。
「本当は呼びたかったけど…」というニュアンスを出しすぎると、逆に相手に気を遣わせてしまうこともあります。シンプルに「家族だけの式にした」と伝えるのが一番スマートです。
両家の意見をすり合わせる
「うちは家族婚でいい」と新郎新婦が思っていても、親世代が「ちゃんとした披露宴をしてほしい」と考えているケースは少なくありません。事前に両家の親の意向を確認し、全員が納得したうえで進めることが大切です。
席次は円卓の方がうまくいく
少人数の食事会では、長テーブルより円卓(丸テーブル)の方が自然な会話が生まれやすいです。長テーブルだと端同士が遠くなりすぎるため、10人以下なら一つの円卓を囲むスタイルがおすすめです。
家族婚はカジュアル寄りになることもあるため、ゲストの服装に迷いが生じやすいです。「平服で」なのか「フォーマルで」なのか、招待状や口頭で事前に案内しておきましょう。
家族婚のQ&Aコーナー
Q. 家族婚でもウェディングドレスは着られる?
もちろんです。挙式をする場合はウェディングドレスや和装で臨む方がほとんどです。食事会のみの場合でも、せっかくの機会なのでドレスアップするカップルは多いです。
Q. 引出物は必要?
ご祝儀をいただく場合は引出物を用意するのがマナー。家族婚なら人数が少ないので、一人ひとりに合わせた贈り分けもしやすいです。親しい間柄だからこそ、相手の好みに合ったものを選べるメリットがあります。
Q. 招待状は必要?
家族のみの式であれば、正式な招待状を省略して口頭やメールで案内するケースもあります。ただし、日時・場所・服装の案内は書面やメッセージで送っておくと、聞き間違いや勘違いを防げます。
Q. 家族婚のあとに友人向けのパーティーは開ける?
家族婚+後日の友人パーティーという二部制は、実はとても合理的な方法です。家族にはきちんとした式でおもてなしし、友人にはカジュアルなパーティーでお祝いしてもらう。それぞれの場に合ったスタイルで楽しめるため、双方の満足度が高くなります。
Q. 家族婚の準備期間はどのくらい?
大人数の披露宴は半年~1年前から準備を始めるのが一般的ですが、家族婚なら2~3ヶ月前からでも十分間に合います。「挙式のみ」であれば1ヶ月前でも対応可能な式場もあるので、急ぎの場合も検討の余地があります。


まとめ:家族婚は「感謝を届ける」結婚式
家族婚は、派手さや豪華さではなく、大切な人との時間を最優先にしたスタイルです。費用を抑えつつも、両親や家族への感謝をしっかり伝えられる場を作れるのが一番の魅力と言えます。
式場はレストランやホテルの個室プランが使いやすく、演出は詰め込みすぎずに歓談と感謝の時間を大切にするのがポイント。「結婚式は挙げたいけど、規模は小さくていい」というカップルにとって、家族婚は最良の選択肢の一つです。

