「家族だけで結婚式を挙げたいけど、費用はいくらかかるの?」という疑問は、家族婚を検討する方が最初にぶつかる壁のひとつです。家族婚は一般的な結婚式よりもコンパクトな分、費用も抑えられる傾向にありますが、スタイルや人数によって金額は大きく変わります。
特に気になるのは、「何にいくらかかるのか」という内訳と、「ご祝儀でどのくらいまかなえるのか」という自己負担額ではないでしょうか。漠然と「安いらしい」というイメージだけで進めてしまうと、見積もりの段階で想定外の金額に驚くこともあります。
この記事では、家族婚の費用を人数別・スタイル別に詳しく解説します。費用の内訳や節約のポイントも紹介するので、予算計画の参考にしてみてください。

家族婚の費用相場を人数別に解説
家族婚の費用は、招待するゲストの人数によって大きく変動します。ここでは代表的な人数帯ごとの相場を見ていきましょう。
6〜10人の場合:30〜100万円
両家の両親と兄弟姉妹のみという最小構成の場合、挙式+会食で30〜100万円が相場です。挙式のみであれば10〜30万円程度に収まるケースもあります。ゲスト数が少ないため料理・飲み物代が抑えられ、会場も小規模で済むことが費用を低く抑えられる要因です。
11〜20人の場合:80〜180万円
祖父母やおじ・おばまで含めた構成で、家族婚の中ではもっとも多い人数帯です。挙式+会食の場合、80〜180万円が一般的な相場になります。人数が増えるにつれて料理代や引き出物代が加算されますが、一般的な結婚式(平均約350万円)と比べると半額以下で済むことがほとんどです。
21〜30人の場合:150〜250万円
いとこや親しい友人を数人加えた構成です。費用は150〜250万円が目安で、やや一般的な結婚式に近づきますが、それでも大きく費用を抑えられます。この規模になると、披露宴形式に近い進行を取り入れるケースも増えてきます。
人数が10人増えるごとに、費用は概算で50〜70万円程度増加します。増加分の大半は料理・飲み物・引き出物といったゲスト人数に比例する変動費です。
家族婚の費用内訳を項目別に解説
全体の相場を把握したところで、具体的にどの項目にいくらかかるのかを見ていきます。ここでは挙式+会食スタイル・15人の場合を例に解説します。
挙式料:5〜30万円
チャペル式であれば15〜30万円、人前式であれば5〜15万円、神前式であれば10〜25万円が相場です。挙式料は人数に関係なくかかる固定費のため、少人数でも大人数でも金額はほぼ変わりません。少人数専門の会場では、挙式料込みのパッケージプランが用意されていることも多いです。
会場使用料:5〜20万円
会食会場の使用料です。個室レストランの場合は5〜10万円程度、ホテルの場合は10〜20万円程度が目安です。少人数専用の会場であれば、会場使用料がプランに含まれているケースもあります。
料理・飲み物:20〜50万円
一人あたりの料理代が1〜2万円、飲み物が3,000〜5,000円として、15人分で20〜40万円。家族婚では料理がメインイベントになりやすいため、ここにしっかり予算をかけるカップルが多い傾向にあります。コース料理のグレードアップは一人あたり数千円の違いですが、トータルでは大きな差になるため要注意です。
衣装(ドレス・タキシード):15〜40万円
ウェディングドレスのレンタルが10〜25万円、タキシードが3〜8万円。お色直しを行う場合はカラードレスが追加で5〜15万円かかります。家族婚ではお色直しを省略するケースも多く、その分の費用が節約できます。
写真・映像:5〜25万円
スナップ撮影のみなら5〜15万円、アルバム付きで10〜20万円程度です。映像撮影は10〜20万円。家族婚では映像撮影を省略し、スナップ撮影だけにする方も多いです。ただし、結婚スタイルマガジンによると「写真だけはしっかり残しておけばよかった」という後悔の声も見られるため、最低限の記録はしておくことをおすすめします。
装花・会場装飾:5〜15万円
メインテーブルの装花で2〜5万円、ゲストテーブル(1〜3卓)で一卓5,000〜1万円、ブーケで2〜5万円が目安です。大規模な結婚式と比べてテーブル数が少ない分、装花代は大幅に節約できます。
引き出物・引き菓子:3〜10万円
一人あたり3,000〜6,000円で15人分として5〜10万円。ただし家族婚では引き出物を省略し、後日改めてお礼を送るケースも少なくありません。省略する場合は事前にご両親と相談しておくとスムーズです。
その他(ヘアメイク・お車代など):5〜15万円
新婦のヘアメイクに3〜8万円、遠方の親族へのお車代に2〜10万円。司会者を立てない場合は司会料がかかりません。

家族婚のご祝儀と自己負担額
費用を考える上で欠かせないのが、ご祝儀による収入と実際の自己負担額の見通しです。
家族婚のご祝儀相場
家族・親族からのご祝儀は、一般のゲストよりも高額になる傾向があります。両親からは0〜10万円(別途援助があるケースも多い)、兄弟姉妹から3〜10万円、おじ・おばから5〜10万円が一般的な金額です。15人の家族婚の場合、ご祝儀の総額は50〜120万円程度が目安になります。
自己負担額のシミュレーション
15人の家族婚を例に、自己負担額をシミュレーションしてみましょう。
総費用を120万円、ご祝儀総額を80万円と仮定した場合、自己負担額は約40万円です。一般的な結婚式の自己負担額の平均が約150万円前後とされていることを考えると、かなり負担を軽くできることが分かります。
ただし、親族のみの場合はご祝儀を辞退するケースもあり、その場合は総費用がそのまま自己負担になります。ご両親からの援助の有無も含めて、事前に両家で話し合っておくことが大切です。
スタイル別の費用比較
家族婚はスタイルによっても費用が変わります。同じ15人規模で、主要なスタイルの費用感を比較してみましょう。
挙式+会食:80〜150万円
もっともスタンダードな構成で、チャペルや神社での挙式後にレストランで会食を行います。費用はバランスが良く、「しっかり結婚式をした」という満足感も高い人気のスタイルです。
会食のみ:30〜80万円
挙式を省き、レストランや料亭での食事会のみを行うスタイルです。挙式料と挙式会場の使用料がかからないため、大幅に費用を抑えられます。カジュアルで気楽な雰囲気を好む方に向いています。
フォトウェディング+会食:20〜60万円
挙式の代わりにフォト撮影を行い、別日に会食を実施するスタイルです。フォトウェディングの費用は5〜20万円程度で、撮影場所やカット数により変動します。
挙式のみ:10〜30万円
会食を行わず、挙式だけを行うスタイルです。家族婚の中ではもっとも費用が低く、「けじめとして挙式だけはしたい」という方に選ばれています。

家族婚の費用を賢く抑える方法
もともとリーズナブルな家族婚ですが、さらに費用を抑えるテクニックを紹介します。
少人数専門の定額プランを活用する
小さな結婚式やワタベウェディングの少人数婚など、少人数専門のウェディングサービスでは定額制のプランが充実しています。挙式料・衣装・写真がパッケージになったプランを選べば、追加費用を最小限に抑えられます。
日程・時間帯で割引を狙う
土曜午後を避け、平日や日曜夕方を選ぶだけで割引が適用されることがあります。仏滅割引を設けている会場も多く、日取りにこだわりがなければ積極的に活用しましょう。
持ち込み可能な会場を選ぶ
ペーパーアイテムや引き出物を持ち込みOKの会場なら、外部で手配して費用を抑えることが可能です。ただし、持ち込み料がかかる場合もあるため、契約前に必ず確認しておきましょう。
装花のボリュームを調整する
装花は見た目の華やかさに大きく影響しますが、費用も青天井になりやすい項目です。メインテーブルのみグレードアップし、ゲストテーブルはキャンドルやグリーン中心にするなど、メリハリをつけることでコストを抑えつつ見栄えを維持できます。
見積もりの「初回価格」は最低限の内容で構成されていることが多く、打ち合わせを重ねるうちに金額が上がっていくケースがよくあります。最終的な支払額が初回見積もりから50〜100万円上がることも珍しくないため、見積もり時点で「上がる前提」で予算を組んでおくと安心です。
よくある質問(Q&A)
Q. 家族婚は自分たちの貯金だけでまかなえる?
10人程度の挙式+会食であれば、50〜100万円程度で挙げられるため、貯金だけで対応できるカップルも多いです。ご祝儀や親からの援助を加味すると、自己負担がさらに軽くなります。
Q. 見積もりから金額が上がることはある?
はい、ドレスのグレードアップ、料理のランク変更、写真のカット数追加など、打ち合わせの中で費用が増えることは一般的です。初回見積もりに10〜20%程度の余裕を持って予算を組んでおくことをおすすめします。
Q. 会費制にすることはできる?
可能です。一人あたり1〜2万円程度の会費制にする方法で、ゲストの負担を明確にできます。会費制の場合、引き出物は不要とされるのが一般的で、その分の費用も節約できます。
まとめ
家族婚の費用は、人数やスタイルによって30〜250万円と幅広いものの、一般的な結婚式と比べて大幅に費用を抑えられることが分かりました。
10人前後の挙式+会食なら50〜100万円が目安で、自己負担は数十万円程度で済むケースも多いのが家族婚の大きな魅力です。「結婚式はしたいけど費用がネック」と感じている方にとって、現実的で満足度の高い選択肢と言えるでしょう。
予算を立てる際は、各項目の内訳を把握した上で優先順位をつけ、メリハリのある費用配分を心がけてみてください。


