「結婚式は挙げたいけど、大勢のゲストを呼ぶのはちょっと…」「家族だけでこぢんまりと温かい式にしたい」。そう考えるカップルにとって、家族婚は理想的なスタイルの一つです。
家族だけで行う結婚式は、人数が少ないぶん費用を抑えやすいのが魅力ですが、具体的にどのくらいかかるのか、イメージがつかない方も多いのではないでしょうか。挙式だけなのか、会食も含めるのか、演出はどこまでやるのかによって、費用は大きく変わってきます。
この記事では、家族婚の費用相場を形式別・会場別に詳しく紹介し、費用を賢く抑えるためのポイントも合わせて解説していきます。家族だけの結婚式を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
家族婚とは?一般的な結婚式との違い
家族婚とは、両家の家族・親族のみを招いて行う結婚式のことです。ゲスト数はおおむね6〜20人程度で、友人や職場の同僚は招待しないのが一般的です。
家族婚が向いているカップルの特徴
家族婚が特にフィットするのは、以下のようなカップルです。
・大勢の前でのスピーチや余興に抵抗がある
・結婚式の費用を抑えて新生活に回したい
・授かり婚で準備期間が限られている
・再婚で大規模な式はしたくない
・両家の顔合わせも兼ねて温かい食事会がしたい
いずれの場合も、少人数だからこそ実現できる親密さが家族婚の最大の魅力といえます。
一般的な披露宴との費用差
ゼクシィの調査によると、一般的な結婚式(平均60〜70人)の費用は約350万円。一方で家族婚は、形式にもよりますが30〜150万円程度に収まるケースがほとんどです。自己負担額で見ても、一般的な披露宴の150万円前後に対して、家族婚は0〜80万円程度と大幅に抑えられます。

家族婚の費用相場【形式別】
家族婚の費用は、どこまでの内容を含めるかで大きく変わります。ここでは代表的な3つの形式ごとに、費用の目安を紹介します。
挙式のみ:5〜30万円
チャペルや神殿での挙式だけを行い、食事会は設けないスタイルです。最もシンプルで費用を抑えられる形式で、少人数挙式専門のサービスなら5〜10万円から対応しているプランもあります。
衣装レンタルやヘアメイク、写真撮影を含めると20〜30万円程度になるのが一般的。「形式的にでも挙式はしたい」というカップルに人気のスタイルです。
挙式+会食:30〜100万円
家族婚の中で最もスタンダードな形式がこちら。チャペルや神前で挙式を行った後、レストランやホテルの個室で食事会を開くスタイルです。
費用の内訳は、挙式料10〜25万円、料理・飲み物15〜40万円(10〜15人の場合)、衣装10〜30万円、写真5〜15万円、装花・その他5〜10万円が目安。合計で50〜80万円程度に収まることが多いですが、会場のグレードや料理のランク次第で100万円前後になることもあります。
挙式+家族披露宴:80〜150万円
通常の披露宴に近い形式を家族だけで行うスタイルです。司会者を立てて、ケーキカットや両親への手紙などの演出も取り入れます。費用は80〜150万円程度で、演出の内容やお色直しの有無によって幅が出てきます。
・挙式のみ:5〜30万円
・挙式+会食:30〜100万円(最もスタンダード)
・挙式+家族披露宴:80〜150万円
家族婚の費用内訳を項目別に解説
ここからは、家族婚でかかる費用を項目別に詳しく見ていきます。10〜15人規模の「挙式+会食」(総額70万円)を例に紹介します。
挙式料:10〜25万円
キリスト教式(チャペル)は15〜25万円、神前式は10〜20万円、人前式は0〜15万円が相場です。人前式は特定の宗教形式にとらわれない自由なスタイルで、会食会場の一角で行えば挙式料がかからないこともあります。
料理・飲み物:15〜35万円
家族婚では料理のグレードを上げるカップルが多い傾向にあります。一人あたり1.5〜2.5万円のコースが中心的な選択肢で、10人で15〜25万円、15人で22〜37万円程度。親世代のゲストが多いため、和食やフレンチの格式あるコースが好まれやすいです。
衣装(ドレス・和装):10〜30万円
ウェディングドレスのレンタルは15〜25万円、タキシードは5〜8万円程度。家族婚ではお色直しをしないケースが多く、衣装代を抑えやすいのもメリットです。和装(白無垢・色打掛)を希望する場合は、着付けやかつら代を含めて20〜40万円を見込んでおくのが安心です。
撮影(写真・映像):5〜20万円
家族婚では映像撮影は省略し、スナップ写真のみにするケースが多いです。スナップ撮影で5〜10万円、アルバム制作込みで10〜20万円が目安。少人数だからこそ、集合写真や家族とのツーショットにたっぷり時間をかけられるのが魅力です。
装花・会場装飾:3〜10万円
少人数のためテーブル数が少なく、装花の費用は一般的な披露宴の半分以下で済みます。メインテーブルの装花とブーケ・ブートニアで5〜8万円程度が目安です。
その他の費用:2〜10万円
席札やメニュー表などのペーパーアイテム、プチギフト、ヘアメイクなど。家族婚はゲスト数が少ないぶんペーパーアイテムの費用も抑えられ、招待状を省略して電話やメールで連絡するケースも珍しくありません。

家族婚の会場タイプ別・費用の違い
どの会場を選ぶかによっても、家族婚の費用は変わってきます。ここでは代表的な会場タイプごとの特徴と費用感を比較します。
レストラン:30〜80万円
家族婚との相性が最も良い会場タイプ。個室のあるレストランなら貸切にしなくても落ち着いた空間で食事会ができ、会場使用料が無料〜5万円程度と低コストなのも魅力です。料理のクオリティが高く、ゲストの満足度も上がりやすいのが特徴です。
ホテル:50〜120万円
格式のある空間で、親世代のゲストにも安心感を与えられるのがホテルの強み。宿泊施設が併設されているため、遠方の親族が多い場合には利便性が高いです。費用はレストランより高めですが、少人数プランを用意しているホテルも増えています。
専門式場:60〜150万円
設備やサービスが充実しているぶん、費用もやや高め。ただし少人数向けのプランやパッケージを用意している式場であれば、80万円前後で挙式+会食が実現できるケースもあります。チャペルでの挙式を重視するカップルに向いています。
料亭:40〜100万円
和の雰囲気を重視するなら料亭も有力な選択肢。神前式+料亭での会食というスタイルは、年配の親族にも喜ばれやすい組み合わせです。個室が完備されているため、少人数でも空間が広すぎる心配がないのもメリットです。
家族婚のご祝儀と自己負担額
家族婚では、ゲストのほぼ全員が親族であるため、一人あたりのご祝儀額は比較的高くなる傾向があります。
親族のご祝儀相場
親族からのご祝儀は、間柄によって目安が異なります。
・兄弟姉妹:3〜10万円
・おじ・おば:3〜10万円(夫婦で5〜10万円)
・いとこ:3〜5万円
・祖父母:5〜10万円以上
親からの援助は、ご祝儀という形ではなく直接的な資金援助として100〜300万円程度を出すケースも少なくありません。
自己負担額のシミュレーション
10人の家族婚(挙式+会食・総額70万円)の場合を想定してみましょう。両親からの援助を除いたゲスト8人のご祝儀が合計で約40〜60万円とすると、自己負担額は10〜30万円程度。両親からの援助がある場合は、自己負担がゼロになることも十分あり得ます。

家族婚の費用を抑える具体的なテクニック
もともと費用が抑えめの家族婚ですが、さらにコストダウンできるテクニックを紹介します。
少人数専門のウェディングサービスを利用する
「小さな結婚式」や「ルクリアモーレ」のような少人数婚専門のサービスは、パッケージ料金がリーズナブルに設定されています。挙式+衣装+写真のセットが10万円台から用意されているプランもあり、追加で会食をつけても50万円以内に収まるケースが多いです。
六曜や曜日で割引を狙う
仏滅や赤口の日は予約が入りにくいため、式場によっては10〜30%の割引が適用されることがあります。家族婚は少人数で日程調整がしやすいのがメリットなので、六曜にこだわりがなければ活用しない手はありません。
会食の飲み放題を見直す
少人数の家族婚では、ゲスト全員が飲む量をある程度把握できるケースも多いもの。飲み放題プランよりもボトルオーダーやアラカルトの方が結果的に安く済む場合があります。事前にゲストの飲酒習慣を確認して、最適なプランを選びましょう。
・親族の着付け・ヘアセット代(新郎新婦負担の場合)
・遠方親族の交通費・宿泊費
・引き出物・引き菓子
・お車代
これらの費用を見積もりに含め忘れると、想定外の出費になるので注意しましょう。
家族婚の費用に関するQ&A
Q. 家族婚でも引き出物は必要?
A. ご祝儀をいただく場合は、引き出物を用意するのがマナーとして望ましいです。ただし家族間で「引き出物は不要」と事前に話し合っておけば、省略しても問題ありません。代わりにプチギフトや後日のお礼を用意するカップルも多いです。
Q. 家族婚に司会者は必要?
A. 家族だけの会食スタイルなら、司会者なしで新郎が進行役を務めるケースが一般的です。ただし、両家が初対面の場合やフォーマルな雰囲気を出したい場合は、プロの司会者を入れることで場がスムーズに回ります。司会者の費用は3〜8万円程度です。
Q. 家族婚の後に友人向けの1.5次会を開くのはアリ?
A. もちろんアリです。むしろ「家族婚+友人向けパーティ」は人気のある組み合わせです。挙式と会食は家族だけで温かく行い、後日カジュアルなパーティで友人とお祝いするスタイル。費用は1.5次会の分が追加で20〜50万円程度かかりますが、会費制にすれば自己負担は抑えられます。
Q. 授かり婚で時間がない場合、最短何日で準備できる?
A. 少人数専門のウェディングサービスなら、最短1〜2週間で挙式が可能です。体調が安定している時期に合わせてスケジュールを組み、打ち合わせ回数を最小限にすることで準備期間を短縮できます。マタニティ対応のドレスを用意している式場も多いので、安心して相談してみてください。
Q. 両家の人数に差がある場合はどうすればいい?
A. 少人数の家族婚では、人数差が気になりやすいものです。円卓を一つにまとめて両家混合で座るスタイルにすれば、人数差が目立ちにくくなります。また、事前に両家で相談し、「人数は気にしなくていい」という合意をとっておくとスムーズです。
まとめ
家族婚の費用は、挙式のみなら5〜30万円、挙式+会食なら30〜100万円、挙式+家族披露宴なら80〜150万円が目安です。一般的な結婚式の3分の1から半分以下の費用で、温かみのある式を実現できるのが最大の魅力といえます。
費用を抑えるポイントとしては、少人数専門サービスの活用、六曜・曜日での割引、レストランや料亭の活用などが効果的です。ゲストが家族中心であるぶんご祝儀単価も高めになりやすく、自己負担額は想像以上に軽く済むケースが多いのも見逃せないポイントです。
大切な家族に見守られながらの結婚式は、きっと一生の宝物になるはず。予算と相談しながら、二人らしい家族婚を計画してみてください。


